2016年8月22日月曜日

三度目の正直! 華道部「花の甲子園」地区大会優勝

外は台風の激しい雨が降り続いていますが(皆さま、くれぐれもお気を付けください)、私はまだ昨日の華道部の「花の甲子園」の興奮が続いています。




速報として昨日の結果をご紹介しましたが、今日はもう少し詳しい内容をレポートします。

この「花の甲子園」は、全国の高校生を対象とした華道の選手権です。








この「花の甲子園」の進め方は以下の通りです。

- 当日、事務局から渡されたお花(事前に内容は教えてもらえません)を使用していける (ただし1つの花材のみは持ち込み可能)
- 3人のグループで行う
- 45分という制限時間の中で完成させる
- 3つのお花の作品を創作する (そのうち2つの花器は指定のもの、1つの花器のみ自由に持ち込み可能)
- 完成後に3分30秒以内に、その3作品についてのプレゼンテーションを行う

というものです。プレゼンテーションまで終了したら、審査員の方々の(多面的な評価の)得点を合算して順位を出し、最高点を獲得できた学校(=地区大会優勝校)1校のみが、全国大会に進むことができるという実にシビアな大会なのです。

本校では一昨年からこの「花の甲子園」に参加し、今年が3回目の挑戦となりました。一昨年はまったく歯が立たず、2年目の昨年は地区大会準優勝で全国大会を逃してしまい、今度こそ・・・という3回目の今年はようやく地区大会で優勝することができました。

ここまでの道のりは決して楽ではなく、生徒たちは昨年の準優勝の直後から、今年に向けて練習を重ねてきました。いけ方についてのご指導を頂いたこともたくさん。また、プレゼンテーションについても厳しい(!)特訓を重ねてきました。

そして迎えた本番当日。







お昼過ぎに、一同で東京の御茶ノ水にある「池坊東京本部」へと向かいました。

こちらが「花の甲子園」の会場となっています。

















前日まではしっかり落ち着いていた1年生(当然初めての参加です)が、この日は朝から緊張しっぱなし。固くなっています。そんな1年生を出場3回目の3年生がなごませようとしていました。

















実際には、このような会場の1つの机で3人が45分の間に3つの作品をいけていきます。

観客席側から見ていると、作品の裏側からしか見えないのでドキドキハラハラ・・・もっとお花のボリュームを増やしたほうが良いのではないかしら?とか、もっとペースを上げないと間に合わないのではないのかしら・・・などなど。







そして作品が完成した後はプレゼンテーションです。緊張のあまり声が震える生徒さんたちもかなりいたので、本校の生徒たちは大丈夫かしらと私たち大人のほうが緊張しっぱなしでした。

全ての学校のプレゼン後、審査が行われ、いよいよ結果発表です。

過去2回の経験もあり「どうなるか分からない」と最後の最後まで思っていましたので、本校の名前が呼ばれて思わず部活顧問のT先生と

「ほんとなのかしら?!」

と言ってしまいました。



池坊事務総長より、全国大会行きの巨大な「切符」を頂きました。生徒たちはこれまでの苦しさと嬉しさとで涙が止まらないようでした。





そして、参加した全ての学校の皆さんと一緒に最後で記念撮影しました。(他校の生徒さんたちについてはお顔を伏せさせて頂きました。)

11月の「全国大会」まで、まだまだ生徒たちの修行は続きます!